通信制高校とは?

通信制高校

通信制高校は、働きながら勉強する人など、さまざまな事情で全日制高校に通えない人のために誕生した教育課程です。 学校教育法に定められた高等学校で、卒業すれば「高校卒業」の学歴になります。 最近では体験学習やイベントなどの、豊富なコースが設定された通信制高校が多くなり、入学する生徒も、様々な入学動機を持つ方が増えています。 不登校やひきこもりがちの生徒、過去に高校に進学する機会がなかった社会人や芸能活動、スポーツ活動など、個性を伸ばしながら高校卒業を目指す人など、 年齢も10代から社会人、お年寄りまで幅広い年齢層の人たちが在籍しています。

公立と私立の違いは?

通信制高校にも、公立と私立があり、学費もかわってきます。公立では入学金500円、年間授業料1万~3万円(1単位180~1200円)、 私立では入学金2万円~5万円、年間授業料18万円~(1単位5000~12000円)と、公立の通信制高校が安い設定になっていますが、 公立では、登校日は少ないものの、スクーリングや期末試験の日程が学校側で決められており、その決まった日に行かなければ単位が修得できないという場合が多く、 私立では、インターネットを通じてレポートを提出出来たり、スクーリングも登校日を調整できるといったように、自由度が高い学校が多いようです。

卒業要件は?

通信制高校を卒業するには、3つの条件を満たさなければなりません。まず一つは、3年間以上の在籍です。 学校教育法で定められていて、通信制高校だけではなく高校の卒業資格を得るには、3年間の在籍期間を満たしている必要があります。 高校を中退して通信制高校へ転入・編入する場合は前籍高校での在籍期間を加算することができます。 二つ目は、科目の修得単位の合計が74単位以上必要です。単位も前籍高校での修得単位を加算することができます。 三つ目は、特別活動を30単位時間以上参加していること。特別活動とは、ホームルーム、入学式、卒業式、体育祭、体験学習、クラブ活動などです。